サンレモ音楽祭 2019 Nino D’Angelo e Livio Cori
ニーノ ダンジェロ と リヴィオ コーリ。
ニーノは80年代より活動。いわゆる「カンツォーネ」の次の時代のシンガーソングライター。
ジャンルはナポレターナ。
ナポレターナなので、まず歌詞がナポリの方言。歌い方もナポリのそれです。
曲も独特のラテン感があって、これはもうフォークロアミュージック。民俗音楽。
なぜかナポレターナだけはポップスと並列に扱われています。他の地域のイタリア人にも分かるのかな?
感覚としては、大阪弁の歌が全国区でも聴かれるのと同じでしょうか。上田正樹やウルフルズや関ジャニなど。
イタリアンポップスの起源を辿ればナポリの歌に当たるので、この地域の歌がひとつのジャンルとして確立されているのです。それでサンレモにも何年かに1曲くらいですが登場します。
ニーノはサンレモ4回目。前回はMaria Nazionale とデュエットで歌いました。マリーアもナポレターナ歌手です。曲はこちら。
ちなみに普通のイタリア語も歌えます。ヴォーカルは細めであまり上手くはありませんが、それは今のポップスヴォーカルの価値観で捉えたものです。ナポレターナのヴォーカルは素朴な味のあるところが魅力。
音楽はやはり80年代感があって、どこか懐かしくも感じますね。
一方リヴィオは、サンレモ初出場の20代ラッパー。ニーノとデュエットするくらいですから、調べてみるとやはりナポリ出身。
彼の曲もナポリ弁のものがありました。
今回のデュエットは、おそらくナポリ弁の曲で、メロディで歌うところとラップ的なところと混じった曲になるのでは?
音楽の面白さと、イタリア語とは違うナポリ弁の響きを楽しんでみましょう。
リヴィオの参考曲はこちら。
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