サンレモ音楽祭2020 クロスオーバー

カンタンテは歌手です。歌専門。基本的には自分で書かずに他のアーティストなどから提供してもらいます。
オーディション出身などの今のポップス歌手も多くいますが、ここでジャンル分けしているのは、きれいに歌うタイプ。ポップスにおいてはそれがいいとは限りませんが、きれい=うまいなら、歌がうまい人たちです。声楽・劇場・クラシックというようなキーワードが経歴に乗る歌い手たちです。ここもオペラの国イタリアらしいところですね。
ポップスとは本来ジャンル違いなのですが、ポップスと掛け合わせたクロスオーバーというカテゴリーになります。

その度合いもいろいろですが、今回該当するのは、アルベルト ウルソとトスカでしょう。


アルベルトは、まさにポップス×クラシックのクロスオーバー!声楽の歌い方でポップスを歌うわけです。近年知られるようになった3人組のイル ヴォーロなんかもそうです。

卓越したテノールの歌で圧倒です。
個性で勝負のポップスの世界においては声楽という型に個性が消えるのですが、それゆえに曲本来の価値が浮いてよく見えるのがいいところ。
それから普段ポップスを聴かない人たちとの間を繋いでくれるところも素晴らしいことですね。

アルベルトはその中でもまだポップス寄りに歌ってくれる歌手です。いいのはわかっているので、あとは曲を誰が書いたのかが気になるところです。

参考曲はロックバンド・モダのメロディーメーカーKekkoに提供してもらった名曲です。


一方トスカは、勝手に劇団四季や宝塚のようなイメージでいます。経歴を見ると劇場作品に多く出ているようです。超きれいな安定した歌が素晴らしいです。このカテゴリーに入れましたが完全にポップスです。でもただのポップスというよりは、近年は劇場音楽をバックボーンに挑戦的な試みもするので、今回も不思議な曲を安定した歌で届けてくれるのではないかと楽しみです。

エクストラ イタリア

大阪・神戸 イタリア語講師 たかひろスパゲッティ公式HP

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